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0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『虎狼の群れ2』




藤原健一『虎狼の群れ2』、

火浦署の刑事・菅田俊は、生まれ育った火浦島を守るために、暴力的な対処を行う。

若頭を殺され怒る組長・阿部亮平にも同じ思いがあり、二人の間にはある約束が交わされていた。

過去の事件の闇が明るみになるにつれ、徐々に菅田の幼馴染でヤクザ若頭の小木茂光の存在がそこに見え隠れする。

警察とヤクザの癒着が露見し、火浦島を揺るがす事態となり、菅田らが動く。




シリーズ続編。

前編に当たる前作も、もうすぐ東映で映画化、公開される、柚月裕子原作の『孤狼の血』をベースにしているような内容だったが、この後編も、ラストの菅田の末路や、相棒刑事・忍成修吾の正体に至るまで色々似ている。

ただ前作に較べると、脇で出ている大友康平や渡辺いっけい、菜葉菜や小木茂光、吉澤健他などの存在感が増している。

また、ようやく火浦島を巡るドラマ全体がこの後編で明確に動き出し、真相が色々と明らかになっていくことで、お話自体に醍醐味が生まれている。

前作は刑事を主役にしたヤクザ映画という感じだったが、こちらはダークな警察や刑事映画のテイストの方が強く、真相が明らかになっていくその展開には、ミステリ的な味わいもある。

菅田俊もダークな刑事の存在感をさらに増しており、ほとんどジェイムズ・エルロイのノワールな警察小説に出てくる刑事を彷彿とさせる。

後編となり、全体にそれなりの醍醐味がさらに加わったところがわりと良い一篇。 2018/05/08(火) 00:06:31 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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