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0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『バトルフロント』




ゲイリー・フレダー『バトルフロント』、

元麻薬潜入捜査官のジェイソン・ステイサムは、ある事件で潜入先のボスの息子の逃走を追うも、手違いから警官らが息子を射殺してしまったのを期に現役を引退する。

その後は、亡き妻の故郷で娘と二人で静かに暮らしていた。

だがある日、娘が学校でいじめっ子と喧嘩し叩きのめしたことを期に、そのいじめっ子の母親と険悪になる。

挙句その母親は、素行の悪い兄のジェームズ・フランコに報復を頼んだため、ステイサム父娘は目をつけられ、抗争が始まる。

実はフランコは町を裏で牛耳ろうとしている麻薬の売人で、たまたまステイサムが元麻薬捜査官であると知り、ステイサムのことを先に息子を死なせている現在拘留中の麻薬組織のボスに密告し、その見返りに自分の麻薬売買を拡大しようと企む。

ステイサムは娘に危険が及ぶことを警戒し、フランコと決着をつけようとする。





チャック・ローガンの原作を映画化した、シルベスター・スタローンが製作、脚本のアクション映画。

いかにもスタローン脚本の映画内容で、そのままスタローンが主演しても全く遜色ないシンプルなアクション映画である。(元々はスタローンが主演するはずだったという噂もある)

ただ麻薬売買の悪人とステイサムの対決が、子供のいじめ問題とモンスターペアレンツの母親が原因で勃発するという設定が多少新味だろうか。

それとジェームズ・フランコの情婦で娼婦のウィノナ・ライダーが、かってのハリウッド大スターの片鱗など全く感じられない、信じられないほどチンケな娼婦役をやっているのも変わっている。

チンケなビッチ女役なりに多少はウィノナに花を持たせるというキャラ付けもなく、終始チンケなだけのジャンキー娼婦の役どころだったりする。

ジェイソン・ステイサムは、カントリーなアメカジスタイルが実によく似合い、アクションもわりと決まっているが、父親としてモンスターペアレンツの母親ケイト・ボスワースと対峙する場面も中々いい。

このモンスターペアレンツ、ケイトとステイサムが最後までバトルを繰り返すのかと思いきや、子供の喧嘩をめぐるいがみ合いは途中で解決、ステイサムと母親は和解し、最後はケイトが、報復を頼んだ兄フランコがやり過ぎていることを体を張って止めようとするという、その辺りの展開はちょっと面白い。

つまり、シンプルなB級アクション的な内容に、子供のいじめ問題を絡めている設定は意外と最後までちゃんと効いていて、ステイサムの娘も、よくある「生意気なくせに足手まといなガキ」というこの手の定番クソ娘キャラではなく、わりと賢く機転の利く娘として描かれていて、その辺も悪くない。

モンスターペアレンツな母親役のケイト・ボスワースも癖のある役どころを好演している。

そこそこには面白い活劇の一篇。 2018/03/27(火) 00:06:21 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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