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0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『野獣(クーガ)の城 〜女子刑務所〜』




奥渉『野獣(クーガ)の城 〜女子刑務所〜』、

202X年、東京オリンピック後に、大恐慌が起き治安が悪化したため、日本には犯罪者が激増していた。

刑務所は民営化し、死刑制度は廃止され、凶悪犯は終身刑となった。

刑事の倉持由香は、原発爆破のテロリストとして逮捕され、終身刑の判決を受けるが、別の刑務所に移される。

そこは、野獣(クーガ)の城と呼ばれ、元アイドルや元プロレスラー、レディースの総長他など、ニュースで大きく報じられた有名な犯罪者が寄り集められており、囚人たちは生きて出られない刑務所だった。

その極限状態の中、女たちのバトルが始まる。




生存率ゼロの極限の女刑務所でのバトルロワイヤル的戦いを描いた作品。

しかし、倉持由香が鋭い視線の表情を必死に作ろうとしているわりに、演技はもう一つだったり(この人のタレントとしての「仕事論」は大したものだと思うが)、極限状況のバトルを描いているのに妙にユルいテイストだったりと、なんだかグラドルばかり出てくる体を張ったバラエティ番組でのバトルを見ているような安さが全編にある。

それなりにグロさを交えてバトル展開していくわりに、だんだんどうでもよくなってくるようなスカスカ感が残念で(苦笑)、そもそもオリンピック後に大恐慌になり、治安が悪化したという背景や設定のスケール感が、さっぱり感じられない。

奥渉は、元レディースの青春映画などを情緒豊かな秀作、佳作に仕上げる監督だが、この手のバトルゲーム的な題材は苦手なのかもと思わせる。

グラドル系の女優陣はそれぞれにキャラ設定され、別にそうダメな芝居というわけでもないが、どうにもパッとしない一篇。 2018/03/13(火) 00:05:21 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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