0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 川地民夫




川地民夫さんが亡くなった。

若い頃の日活時代は、悪ぶっているがどこか純なところがある若者をよく演じていたように思う。

そんな若者役の「狂熱の季節」、「昼下りの暴力」「すべてが狂ってる」でのギラギラした好演の他、「海底から来た女」や「拳銃0号」、死刑になることに恐怖し、不安な心理に苛まれる死刑囚を生々しく好演した「処刑前夜」、「くたばれ悪党ども」「野獣の青春」、コミカルな好演を見せた「河内ぞろどけち虫」や「河内カルメン」などでも良かった。

東映で菅原文太と組んだ「まむしの兄弟」シリーズはやはり代表作だろう。

中年期以降は、Vシネマで貫禄のある親分役やヤクザ役をよく好演されていたが、「実録九州ヤクザ抗争史 小倉戦争」では、出所後、更生しようと真面目に働くも、様々な偏見に妨害されて、結局また罪を犯してしまう元ヤクザの悲哀を見事に名演されていた。

千葉真一主演のアクション刑事ドラマ、TV「大非常戦」にも出ていた。

その個性、演技、味わい、存在感の全てが日本映画を支えた魅力であり、名優の証であった。

素晴らしき名優だった。

川地民夫さん、ご冥福をお祈り致します。




2018/02/17(土) 01:30:54 R・I・P トラックバック:0 コメント(-)

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