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0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『覇王 群狼の血脈』




小沢和義『覇王 群狼の血脈』、

内藤新宿一家は分裂を極めた抗争を繰り返していた。

小沢和義との死闘に敗れた山口祥行が生死を彷徨う中、落合晴音を推す山口の一派内はギクシャクし始める。

黒石高大は、元マル暴刑事の本宮泰風の単独行動が気に入らず、本宮を監禁してしまう。

しかしそれは、小沢を立たせて覇権を握ろうとする井田國彦一派による陰謀だった。

その頃冨家規政は、大阪難波会会長・宇梶剛士との縁を強めていく。





覇王シリーズの一作。

岩佐真悠子が死んでからの小沢和義は、殺し屋的存在感から、覇王を狙う存在感の方を今作では強めているが、山口が生死を彷徨う中、山口一派が敵の策略により、内部分裂に至るのがメインで描かれている。

山口祥行はずっと病床にふせっているので、主役は寧ろ本宮泰風と北代高士に見える。

冨家規政が大阪の大組織と繋がる打算から、侠気を見せるラストの描写も悪くない。

監督の小沢も冨家も悪役的だが、そちらの人間描写を忘れていないところも中々いい。

わりとよくまとまっている一篇。 2018/02/03(土) 02:19:48 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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