0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『殺し屋サチ』




山鹿孝起『殺し屋サチ』、

暗い過去のあるサチ=成瀬心美は、殺し屋になっていた。

ある時、ホストクラブにハマり失踪している親友を探すしじみが現れ、親友を探す手伝いをサチもすることになるが、そこでホストの裏の黒幕の存在が明らかになる。

「わたしが捕まる事はない・・・なぜならわたしは地球上に存在しないのだから・・・」
が口癖のサチだが、失踪事件と共に、サチのヤクザに親を殺された過去も浮き彫りになる。




必殺仕置人みたいな女殺し屋映画。

サチ=成瀬は速水今日子や木村圭作らと組んで、現代の仕置人稼業をやっているが、依頼人となるしじみが、うっとおしいくらい真っ直ぐで、純粋&子供っぽい不思議ちゃんキャラ役にピッタリなので、見かねて成瀬がホストクラブの裏を探索するようになる展開にあんまり無理がない。

ただラスボスがマッチョな松田優なわりに、大した格闘シーンがあるわけでもなく、成瀬はわりとあっさり最後に松田を倒してしまうのが拍子抜けである。

ホストクラブのキツイ実態や、自殺したしじみの親友の心情、裏にヤクザがいる黒い非情な裏側などを中々描いているわりに、肝心のクライマックスがちょっとあっさりしすぎているように思える。

また急に終盤、殺しの興奮を鎮めるためか、成瀬と仲間の木村の絡みの場面となる展開も、なんだか不自然に見える。

設定も悪くないし、そうつまらなくもない。

成瀬の女殺し屋役も似合っている上、しじみがかなり好演しているわりに、どうもイマイチ膨らまし方が足りない気がする。

そう悪くはないが、そうした残念な部分が少し見受けられる一篇。 2017/12/02(土) 00:05:25 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1895-601e43ab