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0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『皆殺し無頼』




ロモロ・グエリエリ『皆殺し無頼』、

金持ちの牧場主は、遺産狙いの若い妻ロザルバ・ネリが殺害を頼んだ召使いの男に殺される。

しかし牧場主はロザルバを信用しておらず、遺言状を隠して、遺産の受取り人を旅に出ている甥のマーク・デーモンにしていた。

ロザルバは、かつての愛人で誰よりも拳銃の腕のいいローレンス・ドブキンに召使いの男を殺させた上、マークの殺害も頼む。

ある町で、マークはローレンスが叔父を殺した召使いの死体と引き換えに賞金を受取るのを見て、叔父の死を疑い出す。

真相を探るマークは、ローレンスのフリをして町に入るが、ニセ者だと知られ、ロザルバの兄ルイジ・ヴァンヌッキにリンチを受ける。

しかしマークは逃げ出し、前に助けたことのある少年の家に隠れるが。




マカロニウエスタンの一作。

荒くれ者の男同士の対決が多いマカロニだが、この映画はロザルバ・ネリの強欲な悪女がラスボスの映画である。

ロザルバは凛とした美しさの美人だが、悪女役によく似合い、ロザルバに雇われる腕利き拳銃使いのローレンス・ドブキンも根は筋の通ったいい奴なので、最後はロザルバに消されてしまう。

マカロニお約束の乱闘、リンチシーンはあるが、ラスボスのロザルバは最後に持って逃げた水筒をマークに撃ち抜かれて、逃亡中に渇きによって死ぬという末路で終わる。

寧ろロザルバの手下のような兄のルイジ・ヴァンヌッキらの方が、マークと仲の良かった子供を殺したことから、怒りを込めて派手にマークに殺される。

遺産を巡る攻防戦というのはウェスタンでやろうと現代劇でやろうと、必ず強欲な悪女が出てきてのコンゲーム展開になるようで、この映画も敵の裏をかく攻防戦が延々描かれ、その合間にアクション描写が散りばめられている。

ウェスタンで悪女をラスボスにした異色の設定、蛇行するコンゲーム展開とマカロニらしいハードアクションがうまく絡み合っている、わりと飽きさせずに見せる悪くない一篇。 2017/11/28(火) 00:06:47 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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