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0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『虎狼の大義2』




浅生マサヒロ『虎狼の大義2』再見、

武闘派ヤクザの竹内力は、本来は敵対している捜査四課特別対策班の刑事・今井雅之と手を組むことになるが、それが災いしてか竹内の仲間が死に、竹内は今井を殴る。

今井が故意に裏切っていたわけではないことを知る竹内だが、その後も暴力で解決しようとする竹内と刑事としての信念で行動する今井はぶつかりながらも絆を結び、ついには刑事とヤクザで兄弟分の盃を交わす。

その後、ヤクザと癒着していた警察上層部に竹内の組の人間は殺されていき、裏切り者まで発覚したことから、竹内の怒りにさらに火がつき、竹内、今井の最終決戦が始まる。




シリーズ続編にして完結編。

似た境遇で生まれ育ったヤクザと刑事が兄弟分の盃まで交わすようになるが、結局最後はヤクザと繋がる警察上層部と竹内、今井の抗争となる。

裏切り者が、後半正体を露わにして最終の抗争に突入していく。

ちょっとこの時期ウエイト増量気味だった竹内力と、今井雅之両方とも適役で好演しているし、先輩刑事の諏訪太郎や、怪しい伊藤洋三郎も役に合っている。

前作より展開が派手になり、最終的にはヤクザ抗争に刑事が巻き込まれて犠牲になっていく辺りはちょっと変わっている。

また竹内が抗争に突入するため、堅気になるように勧めた子分の大久保貴光が、実家の母に電話し、今後は堅気として幸福に暮らしていくのかと思わせるも、ヤクザ抗争とは何の関係もないヤク中で、前に大久保が善意で説教したグレート義太夫に刺されて死ぬ末路なども描かれている。

しかし全体的には、ちょっとバリエーションの違う展開になっているだけで、それほど異色というか新味な出来という感じではない。

死んだ兄弟分の残された妻・川村亜紀を密かに守っている竹内が、川村が働く花屋の店主に支店を持たせるからと身体を要求されたため、怒って花屋を殴り逮捕されると、今井が花屋を脅して訴えを取り下げさせる場面は、明らかに刑事の職権乱用だが、しかしまあ花屋が狡猾な奴なので、別にこれはこれでいいだろうとは思わせる。

竹内は殴り込みに行く前に、長年両想いだったのだろう川村と結ばれるが、川村亜紀は昔は軽いグラドルだったが、それから時を経て、いい感じにしっとりしたテイストとなっているのもあってか、わりと竹内の相手役に足る好演をしている。

定番なものからの多少のマイナーチェンジは随所に見受けられるが、やはり全体的にはまあまあな出来といったところの一篇。 2017/09/26(火) 00:06:11 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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