FC2ブログ

0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『ドラゴン・コップス 微笑捜査線』




ワン・ジーミン『ドラゴン・コップス 微笑捜査線』、

ある時、人気スターのケビン・チェンがスカイダイビング中に事故死するが、それから香港のセレブたちが続々と微笑みを浮かべたまま亡くなるという事件が巻き起こる。

香港警察のベテラン刑事のジェット・リーと新米刑事のウェン・ジャンが捜査するが、彼らはトラブルメーカーで、女上司のミシェル・チェンは頭を抱えていた。

だが、殺されたセレブたちと付き合っていた美人女優リウ・シーシーが容疑者として上がる。

そして彼女には、いつも恋人を奪ってしまう怪しくもセクシーな姉のリウ・イエンがいて、彼女も容疑者と目されていくが。







ジェット・リーが主演のポリスアクション喜劇映画。

しかしジェット・リーは主演のわりに大して出てこない上に、まだ50代前半だろうに、定年間近の老けた刑事役で何ともパッとしない。

確かに階段を使った立体的な構図のワイヤーアクションは中々決まっているが、リーは脇役っぽく、ほとんど主役は相棒のウェン・ジャンに見える。

中国で大ヒットしたらしいが、ワイヤーアクションのカンフー場面もそれほど大したものじゃないし、ブルース・リャンが出ているのは嬉しいが、なんとなくワイヤーアクションの場面を挿入する構成自体がよくない気がして、よくこれで大ヒットしたなと思う。

一応警察の捜査を描いたミステリ展開とワイヤーアクションを絡ませているわけだが、結局どちらも中途半端で、おまけに肝心のジェット・リーが老け役で脇役的なまでに大して出てこないとあっては、何とも中心を欠いた隙のある映画に見えてしまう。

最後に真犯人が発覚し、アクション対決となるが、このクライマックスもイマイチ盛り上がりに欠ける。

一応、ジェット・リーとウェン・ジャンとミシェル・チェンによるコミカルな掛け合いはそれなりにコテコテの香港喜劇映画らしくなってはいるし、お約束のエンドロールのNG集はまあ楽しいが、やはり全体的には、そうつまらなくはないもののイマイチヌルい出来である。

脇で扇情的な悪女っぽい個性を出しているリウ・イエンは中々目立っているが、やはり主役のジェット・リーが脇役っぽいことや、全体の中途半端感が、映画をこじんまりさせているように思う一篇。 2017/09/12(火) 00:03:04 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1872-b062e37d