0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『フルスロットル』




カミーユ・ドゥラマーレ『フルスロットル』再見、

デトロイトは無法の街と化しており、そこで潜入捜査をしていた刑事のポール・ウォーカーは、捜査していたマフィアが、中性子爆弾を強奪し起動させたことを知る。

爆発までのタイムリミットは10時間。

そんな中、恋人をマフィアに拉致され怒る男ダビッド・ベルと荒っぽい出会い方をしたポールは、共にデトロイトの300万人市民を守るために手を組む。

なんとかマフィアを追い詰めようと暴れ追撃する二人だが、しかしこの事件の裏には、政界が絡む大きな陰謀が隠されていた。






リュック・ベッソン製作・脚本の仏映画『アルティメット』を、2〜3倍の予算でハリウッド・リメイクしたフランス&カナダ製の合作アクション映画。

ベッソンはこちらでも脚本を担当している。

2013年に自動車事故で亡くなったポール・ウォーカーの、亡くなる前に作られた遺作である。(映画本編終了後には、 ”ポールの思い出に捧ぐ”と追悼の意が示されている)

ポールはカーアクションからガチンコアクションまで自ら演じ、『アルティメット』に出ていたパルクールの第一人者ダビッド・ベルが、ポールの相棒役でこちらにも出ており、二人とも気合いの入ったアクション演技を見せている。

監督のカミーユは、これが長編映画デビュー作だが、全体的にリズム感あるテンポのいい展開で描き、ガチンコアクションにもスピード感があり、中々メリハリのあるノンストップ・アクション映画に仕立てている。

そう複雑な話ではないし、全編アクション、アクションで会話しているような映画なので、ガチンコアクションシーンのスピード感と迫力が一番目立つ。

ポールはガチンコアクションシーンもカーアクションもかなり決まるし、相棒のダビッドのかなり独特な肉弾アクションにも引けを取っていない。

終盤にはラスボスと思われたマフィア組織のボスRZAの真相が明らかになり、謂わば善悪がひっくり返る展開となるが、その辺もわりとスピーディに描かれている。

なんとなく、昔のアクション劇画を思い出させるような映画だが、飽きさせない面白さは十分ある一篇。

2017/07/25(火) 00:05:34 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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