0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『メガ・シャークVSメカ・シャーク』




エミール・エドウィン・スミス『メガ・シャークVSメカ・シャーク』、

ある日、貨物船がエジプトまで運んできた氷山から、巨大ワニのクロコザウルスとの戦いで死んだと思われていたメガ・シャークが数年ぶりに出現する。

国連は全海域の封鎖を要請するが、メガ・シャークはこれで3度目の復活でさらに凶暴に暴れまわる。

そのために、強烈な破壊力を持つ魚雷を搭載したサメ型最新兵器・メカ・シャークを出撃させ、エリザベス・ロームとクリストファー・ジャッジが尽力するが、メガ・シャークはかなり強力で、メカ・シャークはトラブルに見舞われ苦戦する。





前作『メガ・シャークVSクロコザウルス』の続編。

凶暴な上に何度もご都合主義的なまでに復活してくるメガ・シャークに対して、怪物ではなく、人間の作った最新兵器であるメカ・シャークが立ち向かうお話。

前に評を書いた、同シリーズ作『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』に出ていた、元アメリカのアイドルシンガー、デボラ・ギブソンが同じ女性科学者役でこの映画にも出ている。

しかしあくまで主役はエリザベス・ロームとクリストファー・ジャッジのカップルである。

破壊力のある魚雷だけでなく、最先端の人工知能で制御されたメカ・シャークと、動かす人間であるエリザベス・ロームや、クリストファー・ジャッジの交流や信頼が描かれ、その合間にエリザベスとクリストファーのカップルの信頼と愛情交流が描かれていくのがメインである。

しかし、様々なトラブルに見舞われて、メガ・シャークを中々倒すことが出来ず、エリザベスが窮地に陥ったり、最先端兵器のメカ・シャークが機能不全となる。

そこで兵器でしかなかったはずのメカ・シャークが、急に制御不能の人知を超えた怪物になってしまう展開がちょっと面白い。

そこでクリストファーは、制御不能のモンスターと化した人工知能兵器を同じくモンスターであるメガ・シャークに立ち向かわせるように尽力する。

いつもは両方、ハナから人知の及ばぬモンスター同士を主人公が都合良く戦わせる展開だが、今回は元々人間が作った最先端兵器=人工知能が、人類の制御不能となりモンスターと化したところで、メガ・シャークという凶暴モンスターに立ち向かわせるという展開になっているところが新味である。

これは、メガ・シャークという天災は、最先端の人工知能が人間の制御を超えたモンスターと化さないと倒せないという意味合いでもあり、そこが軍事的にちょっと意味深なSF展開にも思える。

だが最後には人工知能とクリストファーの絆というか交流も復活し、いつもよりややこしい展開ではあるが、そう短絡なパニック映画なだけではない作品になっている。

見てくれはまあ毎度の唖然とする安っぽさに満ちたパニックアクション映画だが(苦笑)、いつもより多少捻りが効いていないでもない一篇。 2017/05/30(火) 00:06:56 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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