0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『修羅の分裂』




山本芳久『修羅の分裂』、

信州一家の三代目総長小沢仁志は、先代から長野を治めることを引き継いでいた。

東京の大組織組員を、ある一家の組員が刺殺した事から、大組織の報復が始まり、それは一家への報復だけでは収まらず、系列組織全土へと広がっていった。

その抗争に耐えられなくなった一家の総長野口雅弘は武闘派として有名な小沢の信州一家に助けを求めてくる。




長野の武闘派一家を描いた作品。

信州一家の面々は、小沢は沈着冷静、中野英雄は狂犬のように喧嘩に燃える武闘派、川原英之はわりと知的なタイプとキャラ分けがなされており、よその組の助太刀話なので、どこか武闘派ヒットマン集団という感じである。

小沢の先代の谷村好一の時代の抗争が回想シーンで描かれるが、その抗争の時の構図と、助太刀を頼まれる抗争の構図がよく似ていて、皮肉にも小沢の先代の側に匹敵する立場の大組織の方を小沢らが成敗する展開になっている。

抗争場面ではやはり中野英雄が目立っており、回想シーンでは松田優や大沢樹生がいい味を出している、まあまあな感じの一篇。 2017/04/18(火) 00:43:16 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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