0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『おとなのワケあり恋愛講座』




トム・ボーン『おとなのワケあり恋愛講座』、

独身生活を謳歌するイギリス人教授のピアース・ブロスナンは、元教え子の恋人ジェシカ・アルバと付き合っていたが、ジェシカが妊娠したため、結婚する。

アメリカで働くことになったジェシカと一緒にLAへと移住するが、数年後、ジェシカの不倫により離婚する。

ピアーズはその後子供を育てながら、ジェシカの姉で、こちらも結婚生活がままならないサルマ・ハエックと再会し、徐々に仲良くなっていく。




いわゆるロマンチックラブコメ映画。

ピアーズ・ブロスナン、ジェシカ・アルバ、サルマ・ハエックに、マルコム・マクダウェルと中々豪華キャストだが、映画自体は今時の視聴率最悪となったフジテレビのラブコメドラマよりも低劣な出来の作品である。

これだけそれなりの名優が出てるんだから、妻の不倫話だって、シングルファーザーとなったピアーズの奮闘ぶりや、アメリカにおける移住問題だって、サルマとピアーズの恋愛への発展描写だって、もうちょっと何とかなりそうなものだろうに、監督の演出や映画のタッチがひたすら浅薄で、どうしようもなくショーもない映画になってしまっている。

あくまで、ロマンチックラブコメ映画タッチを貫徹するにしたって、ハリウッド映画にはフランク・キャプラやルビッチ、スタージェスといった先達の達成があり、そこまで遡らなくても、ブレイク・エドワーズだっていたのに、そこから何一つ受け継いでいない体たらくの映画である。

よくこんな程度の映画に、名だたる名優がゾロゾロ出演したなとしか言いようがないが(苦笑)結構ギャラが良かったからかも、と勘繰りたくもなる。

まあ日本映画や日本のTVドラマにも、豪華キャストの割にスカみたいなラブコメ作品があるから、あれのアメリカ版であろう。

名優たちの演技もイチイチわざとらしいコメディ芝居で、途中妙に感傷的に流れる曲も、映画のドラマ自体や役者の芝居が浮ついてるから、さっぱりシックリきていない。

ラストもなんだか時間がきたからテキトーにまとめて終わりみたいな半端な終わり方で、どこもかしこもイマイチすぎる映画である一篇。 2017/04/11(火) 00:06:39 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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