0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『巨乳ドラゴン 温泉ゾンビVSストリッパー5』




中野貴雄『巨乳ドラゴン 温泉ゾンビVSストリッパー5』再見、

メキシコ帰りのストリッパー蒼井そらは、温泉街への巡業を頼まれて田舎町に行くと、そこのストリップ小屋はガラガラだった。

他のダンサーのかすみりさや桜井まり、相川イオ、TAMAYOもやる気がなく、暇つぶしに楽屋から地下道の先にある廃墟へ行くが、そこにはゾンビがいて、相川はそこでみつけた大金を持ち逃げしようとしてゾンビの餌食になる。

ゾンビは蒼井らにも襲いかかるが。





三家本礼原作漫画を映画化した作品。

寂れた田舎町や、その場末のストリップ劇場の雰囲気に、昭和のTV『プレイガール』の地方ロケの回のようなテイストがあるところや、いきなり女相撲が始まったり、無理矢理キャットファイトになる展開が、妙に中野貴雄的である。(苦笑)

そういう監督の個性というか趣味のようなものは出ているが、後はいかにもゾンビものという感じである。

ただ、蒼井と仲の悪い、インテリっぽいというかオタクっぽい桜井まり(吉永まり)が、ゾンビを操るラテン語の書物を読みこなして、ゾンビを暴れさせ、蒼井に対抗してくる展開になるところはちょっと面白い。

しかしそれもあっさりカタがつき、かすみの過去の話からゾンビと戦う挿話の顛末も、何てことなく話が進む。

何故か轢かれるだけの役でいか八朗が出ていたり、最後は大して盛り上がらないゾンビバトルが描かれて終わってしまう。

まあ元々こういう低予算エログロのイロモノ映画は、そんなに大した出来にはならないだろうが、でも後少しで面白くなりそうで、なんだかショボくまとまってしまうという感じを反復しているところが惜しいなとは思う。

蒼井そら以上に、途中から悪役になる桜井まりがわりと好演している。

中野貴雄らしさは多少出ているが、そうつまらなくはないものの、ちょっとイマイチではある一篇。

2017/03/21(火) 00:06:15 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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