0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

『マンドレイク 人喰い植物のえじき』



トリップ・リード『マンドレイク 人喰い植物のえじき』 、

大金持ちに雇われたベッツィ・ラッセルら学者の探検団は、南米のジャングルへ向かうが、そこにあるスペイン人の墓に眠る伝説の剣を、そうとは知らずに抜き去ってしまう。

その剣を抜いたことでジャングルの原住民ヤンバリ族が怒り出し、探検団の面々は命を狙われる。

だがジャングルにはさらに怪物が潜んでいた。

その怪物は伝説の剣を抜いたことで眠りから覚めた森の守り神マンドレイクで、マンドレイクは人々を襲い出す。



LIONSGATEの「UMA」シリーズ第2弾のパニックアクション映画。

こんな映画、ハナから大したものではないことは察しがつくし、実際大した映画では全くないのだが(苦笑)それでも多少価値があるとすれば、ベッツィ・ラッセル主演という点だろうか。

ベッツィ・ラッセルは80年代に別に大スターだったわけでもないが、個人的には、当時よく色んな映画との抱き合わせ併映作品として劇場公開されていた学園コメディ『プライベイト・スクール』での印象が強く、セクシー担当役だったこともあって、主役のフィービー・ケイツやマシュー・モディーンなんかより遥かに印象深かった。

同時期には『ストリート・エンジェル/復讐の街角』でも存在感ある個性を見せ、80年代のハリウッドの若手の中では個人的に一番印象に残った女優さんの一人だった。

そのベッツィ・ラッセル、しばらく見なかったが、しかし21世紀に入って『ソウ』シリーズに立て続けに出演し、完全復活してくれたのはちょっと嬉しかった。

しかもかってのルックスの原型をちゃんと留めた形で歳を重ねており、見た目もあんまり変わっておらず、この映画でも若い頃のようなセクシーシーンはないものの、あのギラギラした目つきは健在である。

しかしまあ、若い頃もB級映画で気を吐いてる女優だったが、わりと人気もあった『ソウ』シリーズに何作か出て復活した後でも、またまたこういうC級映画に出ているというのは相変わらずだなとは思うが。(苦笑)

ただ、結局この映画の見所はそこまでで、後はお話も怪物映画としてもまるでイマイチな出来である。

だいたいマンドレイクという、全然動かない大きな木の怪物が地味すぎるというか、触手のような蔦が人間を捕獲するだけの話で、怪物感が全然出ていない。

だからその地味さを補うように原住民を凶暴な設定にして暴れさせているのだろうが、そのアクション展開も中途半端で、まるでパッとしないしメリハリもあんまりない。

ベッツィ・ラッセルにギラギラした目つきを活かした、もっとワイルドなアクションをさせれば多少は良かったろうに、その辺りも地味かつ無頓着である。

なんというか、通り一遍のありがちなパニックアクションものの筋立てを、地味に芸もなくなぞっただけの映画に、ベッツィ・ラッセルが大して個性を活かされることもなく出ているだけという感じの映画である。

そんな、あまりに大したことない一篇。

2017/03/07(火) 00:06:47 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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