0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「燃えよ、マッハ拳!」




トミー・ロー&サム・ウォン「燃えよ、マッハ拳!」

サミー・ワンとケイン・コスギはイギリスでだらしない生活を送っていた。

だがカンフークラブのオーナーをしているサミーの父サモ・ハン・キンポーにサミーは説得され、新しいカンフーの流儀・蔡李佛拳を身につけるために故郷の中国に帰る。

ケインも蔡李佛拳には興味があり、サミーの修業に付き合う。

だがサミーが中国に帰ると、アメリカ資本のライバルのカンフークラブが、父のクラブを買いたいと言ってくる。

しかも父はその話を承知しており、サミーはカンフークラブを存続させるために、カンフーバトルを行うことになり、ケインと共に猛特訓を開始する。





サモ・ハン・キンポーと実の息子のサミー・ワンがそのまま親子役で共演しているカンフー映画。

しかし歳をとったサモ・ハンは大して出て来ず、基本的にはサミー・ワンとケイン・コスギが主演という感じである。

カンフー映画ではベテランのユン・ワーが脇を締めているが、まるであんまり出てこないサモ・ハンの代わりみたいな脇役を演じている。

話の筋は単純だし、途中にライバルクラブのワン・ジャーインとサミーの恋愛話に発展しそうな展開になるが、それがなんともヌルい。

しかし、ワンの恋人で後にサミーとカンフー対決する悪役的なライバル拳士が、ワンがサミーとデートして浮気してても、それを許し、耐えているのがなんとも健気なのである。

結局このライバルは試合で最後サミーに負け、するとワンは平気で勝った方のサミーと抱き合い、ライバル拳士は敗北と失恋を同時に味わって去っていくのだが、その時の表情がなんとも可哀想で、ヒロインのワン・ジャーインみたいな浮気女なんかこっちから振ってやれ!と思わず悪役にエールを送りたくなってしまう。(苦笑)

だいたいサミーがだんだん強くなる描写にあんまり説得力がないので、最後勝利するのもご都合主義に見える。

まあケイン・コスギはやたら目力ギラギラさせて演じているので(苦笑)強くなって試合に勝つ姿にあんまり違和感ないのだが。

サモ・ハン・キンポーがゲスト出演程度であんまり出てこないのがまずは残念だし、そうつまらなくはないものの、出来としてはまあまあぐらいの出来である、カンフー映画の一篇。






2016/12/20(火) 00:15:00 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1794-ecf54058