0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「テケテケ2」




白石晃士「テケテケ2」、

前作でテケテケに襲われた大島優子は、テケテケ出現のキーワードをみつけて、なんとか死なずに済むが、1年後には不意に殺されてしまう。

大島が殺された事件現場を通学中に通った岩田さゆりと仲村みうの女子高生は、テケテケ伝説の話をする。

だがその後、仲村は松島初音のグループと対立するようになり、仲村はクラスで仲間はずれにされ、岩田は心配するが、仲村はテケテケ神話を利用して、グループに復讐しようとする。






下半身のない女の霊=テケテケに、女子高生が襲われた前作の、その1年後を描いたPart2。

女子高生の足を狙って身体を切断するテケテケがまたしても殺戮を繰り返すが、しかし今作には女子高クラスの陰湿なイジメや仲間はずれの話が絡み、仲の良かった岩田と仲村はそれによって微妙な関係になってしまうのだが、ただのイジメられっ子にはならない気の強い仲村は、テケテケの伝説とその殺傷能力を利用し、次々とイジメグループの女子をテケテケに殺させて復讐する。

だから、テケテケを怪物として描くと同時に、テケテケを利用しているようで、テケテケに操られてもいる仲村みうがどんどん自身の闇を拡大し怪物になっていく過程をも描いているので、単なるモンスター都市伝説ホラーではない、どこかバトルロワイアル的な生き残りを賭けた冷酷な青春サバイバル殺戮ホラーの苦さも感じさせる。

仲村みうはクールな相貌からして、役にピッタリで、中々の好演を見せている。

陰湿なクラスのイジメに対抗して、都市伝説のモンスターを利用し、イジメの報復に相手の身体をバラバラに引き裂く殺戮を仕掛ける、闇の怪物のようになる仲村には、ただのホラー映画で、単にテケテケに操られて邪悪化する存在というものを超えた、サバイバル青春残酷映画の生々しい闇のヒロインのような様相すら感じられる。

ラストも、ハッピーエンドでソツなくまとめると見せかけて、しっかりブラックにひっくり返して血染めのラストシーンを刻んでいるが、その方がこの映画的には必然的に見える。

話や設定が凝っているのと、仲村の好演もあって、一作目よりも面白くなっている中々佳作な一篇。 2016/11/26(土) 00:06:20 その他 トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1787-dce86fc6