0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「テケテケ」




白石晃士「テケテケ」、

大島優子は友人の西田麻衣の恋愛を取り持つ役をやらされる内、西田と少し険悪なムードになるが、その後、西田は下半身を切断された死体となって見つかる。

それは都市伝説で語られるテケテケの仕業ではないかと学校で噂になる。

「テケテケを見た者は、72時間以内に必ず死ぬ」という噂が気になった大島は、都市伝説を調べようと図書館に行くが、そこでたまたま従兄弟の女子大生・山崎真実とバッタリ出会う。

山崎は都市伝説についての卒論を書いており、テケテケについて、発祥の地は兵庫県の加古川で、戦後すぐの女の鉄道投身自殺に纏わる都市伝説であると大島に語る。

2人はすぐに加古川へ行くが、そこで地元の大学を訪れ、螢雪次朗の教授と助手の阿部進之介から、鉄道投身自殺したカシマレイコという女性の話を聞く。

大島はテケテケについての情報をやたら気にしていたが、それは大島がテケテケを目撃してしまったからで、都市伝説が伝える72時間以内に、なんとかテケテケに対する対処法を会得したかったからだった。




都市伝説に纏わるホラー映画。

テケテケ役を美人女優でもある長宗我部陽子が演じており、これは同じ白石監督の都市伝説ホラー「口裂け女」で、水野美紀が口裂け女役を堂々演じたのを想起させるキャスティングである。

テケテケが襲いかかってくるシーンはホラーというよりアクション映画タッチで、殺戮シーンにもアクション映画的なテイストが強く感じられる。

まあテケテケに対する対処に奔走する大島と山崎の活劇場面は、いかにも都市伝説ベースな対処法にすぎると思うが、活劇描写を多く含むからか映画自体にダレがなく、わりとテンポよくお話が展開していく。

ラストはちょっとしたオチに繋がる真相が開示されるが、大島が最後抜け殼のように引きこもり、あるものに異様に恐怖するようになる幕引きにも必然性があり、きっちりまとまっている。

大島優子も山崎真実も好演しているし、阿部進之介の不安定な個性も映画に合っている。

まあまあな出来だが、ダレがあまりなく、テンポの良い見やすい一篇。
2016/11/01(火) 01:51:15 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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