0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 平幹二朗




平幹二朗氏が亡くなった。

現在放映中のドラマ「カインとアベル」に出演されており、まだつい最近、NHKの「精霊の守り人」で、見事に風格溢れる存在感を見せて好演されていたばかりで、これからまだまだ役者として名演が見られると思っていただけに残念である。

舞台に映画にドラマにと、若い頃から幅広く活躍されてきた方だが、やはり一番印象深いのは、未だにマイNHK大河ドラマベスト1である「国盗り物語」の斎藤道三役だろう。

今でも斎藤道三と言えば平幹二朗氏、という残像が強く残っているほど、強烈な存在感に満ち溢れた名演だった。

その他ドラマだと、やはり代表作の一つである「三匹の侍」や、「はぐれ刑事」などでも好演されていた。

映画では、若い頃は、京マチ子に翻弄される増村保造の傑作「千羽鶴」での繊細な名演や、「大殺陣」の好演が印象深い。

その後の中高年期も、「ピストルオペラ」での、清順的デタラメに真っ向から立ち向かったような堂々たる演技や、「RAMPO」での、乱歩的怪しさをその名演と存在感で絶妙に醸し出した見事さ、意外にも三池崇史とのコラボが良かった「熊本物語」での熱演や、バリバリの特殊メイクで出演した、同じく三池の「忍たま乱太郎」などなど、重厚な作品からコテコテのエンターテイメントまで、いつも柔軟かつ大胆に、強い存在感を放ちながら好演、名演、怪演を見せてくれた素晴らしき名優だった。

平幹二朗さん、ご冥福をお祈り致します。











2016/10/25(火) 00:04:53 R・I・P トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1778-dc462041