0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 カーティス・ハンソン




カーティス・ハンソン監督が亡くなった。

やはりヒッチコックのサスペンススリラー映画の影響が感じられる作品が特に好きだった。

脚本を担当した「サイレント・パートナー」は映画自体はヒッチコック的な鋭いサスペンススリラーにはイマイチなっていなかったが、やはり脚本にはヒッチコック的な心理サスペンスを意識したものが妙に感じられた。

この映画は確か、封切り時の初日に航空パニック映画「コンコルド」との二本立てで観に行ったが、当時はまだカーティス・ハンソン氏のことなど意識していなかったものの、初日にわざわざ観に行ったのは、やはりヒッチコック的なサスペンススリラーの気配を感じたからだったのを憶えている。

その後は監督作において、ヒッチの「裏窓」からの進化形のような「窓・ベッドルームの女」、「見知らぬ乗客」をリメイクしたような「バッド・インフェルス/悪影響」、
そして随所にヒッチコック・サスペンススリラー的緊張感に満ち溢れた、最高傑作「ゆりかごを揺らす手」などを撮り、「ゆりかご〜」では、レベッカ・デモネイが悪女役でブレイクした。

ヒッチコック影響作以外では、やはりジェイムズ・エルロイの原作を映画化した「L・A・コンフィデンシャル」が印象深い。

この映画は原作ほど錯綜的ではないものの、やはり全体に漲るテイストに実に魅力があった。

その他、地味な映画だが、なんとも渋く飄々とした味わいの「ワンダー・ボーイズ」も中々よく、その他「イン・ハー・シューズ」、エミネム主演の「8Mile」他なども撮っていた。

またサミュエル・フラー監督の秀作「ホワイト・ドッグ」の脚本も良かった。

なんと言うか、現代のいぶし銀の名監督という感じで、好きな監督だった。

カーティス・ハンソンさん、ご冥福をお祈り致します。

















2016/09/24(土) 02:00:20 R・I・P トラックバック:0 コメント(-)

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