0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「セクター5[第5地区]」




トドール・チャプカノフ「セクター5[第5地区]」、

近未来世界ではヴァンパイアが人類と共棲していることがわかり、人間は脅威を感じていた。

国連は吸血鬼との共存政策に失敗し、人間ではない吸血鬼などを敵として隔離することに決める。

そこで、人類が立入禁止である特別居住区=第5地区が作られる。

だが人類と吸血鬼以外に新しい種族が生まれており、人類と吸血鬼、新たな種族は錯綜した三つ巴の戦いとなっていく。




人間とヴァンパイア、コウモリ軍団みたいな種族との戦いを描いたSFアクション映画。

国がヴァンパイアキラーのアンドリュー・リー・ポッツをヴァンパイアを守るために雇うが、元々ヴァンパイアキラーとヴァンパイアは対立関係にあったため、やたらと対立しながら第三の種族と戦うことになる。

アンドリューの妹ヘイダ・リードは、ヴァンパイアと共闘するうちに吸血鬼に恋心が芽生え、一派をまとめる刑事の妻はすでにヴァンパイアとなっている。

この映画は今や欧米諸国では大問題の移民問題の暗喩を人類対ヴァンパイアという図式で描いている節もあるが、見てくれはまあ日本のアニメにありそうな、ヴァンパイアSFアクションである。

人類と吸血鬼の恋愛あり、いがみ合いながらも第3の種族を倒すために共闘するとか、いかにも日本のアニメにありそうな描写が多いが、途中で人類の大掛かりな陰謀の真相が発覚して、真の敵がはっきりする。

一応めまぐるしく展開するので、飽きはしないが、しかしその展開がマンガチックに軽いので映画自体も軽く見えるところがある。

アンドリューの恋人のダンサー、クローディア・バソルスは中々の美人で、アンドリューと共に戦い存在感をみせているが、その最期は妙に呆気ない。

ラスボスがいかにも迫力不足だが、少々スプラッタ気味のバトルシーンや銃撃シーンはわりと派手だし、テンポも悪くないので、ちょっとマンガチックすぎる軽さはあるが、まあまあな出来の一篇。
2016/09/10(土) 00:05:18 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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