0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「スティーヴ・オースティン S.W.A.T.」




アダモ・パウロ・カルトラロ「スティーヴ・オースティン S.W.A.T.」、

スティーヴ・オースティンがリーダーを務めるS.W.A.T.チームは、ロス市警史上最強だったが、過激なやり方で事件を解決する最凶チームでもあった。

ある強盗事件の解決方法も、人質にケガを負わせた上、現場を破壊しまくり、かなりやり過ぎたため、上官から再訓練を命じられることに。

だがオースティンらは、ただの訓練をやっている場所で、ロシアの強盗団とイタリアンマフィアのいざこざに偶然出くわし、いつの間にか、この犯罪組織の人間たちと戦うことになる。




スティーヴ・オースティン主演のS.W.A.T.アクションもの。

とは言え、事件に出動して、やり過ぎな破壊的事件解決をするのは冒頭だけで、お話のメインでは犯罪組織の抗争に偶然から巻き込まれるS.W.A.T.の面々の姿を描いている。

結局、オースティンだけがレベルの高い隊長で、他のS.W.A.T.メンバーはイマイチ弱いキャラに見え、特にレクサ・ドイグの女性隊員などほとんど足手まといだったりする。

ただ悪役の女殺し屋みたいなキャラのキャンディス・エレーヌはかなりの強者として描かれている。

お話の途中はロシアの強盗団とイタリアン・マフィア主演の抗争映画のように描かれ、S.W.A.T.の面々はあんまり出てこないが、それ故に悪役側がキャラ立ちし、それぞれの悪役の個性が出ている。

しかし何か犯罪の謎を追う中でアクション展開していくというのではなく、偶然犯罪組織とS.W.A.T.が出くわして対決する展開なので、お話がちょい浅く、アクション展開がバンバン継続的に描かれて最終決着が付くだけの活劇だったりする。

まあ、すっきりわかりやすい展開ではあるが、もうちょっと錯綜した語り口や、お話の展開の蛇行などなど、色々面白くするために工夫出来たろうに、ちょっとシンプルであっさりしすぎな気もする。

スティーヴ・オースティンは貫禄でS.W.A.T.隊長に似合っているが、映画自体は少々食い足らない、まあまあな出来の一篇。

2016/08/02(火) 00:08:39 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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