0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「女雀龍伝〜誕生篇〜」

石川二郎「女雀龍伝〜誕生篇〜」、

三林千夏は、麻雀の伝説の代打だった父・松山鷹志を殺された仇を討とうと思っていた。

仇の相手はヤクザ組長の奥野敦士で、奥野は麻雀の腕もかなりのものだった。

生前の松山を知る奥野の組の小沢和義は見兼ねて三林に麻雀を教えるが、さすが鬼と恐れられた松山の娘だけあって、すぐに才能を開花させていく。

三林は奥野と勝負するため、自らも殺陣剛太の組の代打になるが、小沢は疎んだ奥野に殺され、勝負の間に三林の姉が奥野の子分・江原修に拉致されてしまう。



女子高生雀士を描いた作品。

ありがちなお話と展開で進んでいくが、ちょっと地味なヒロイン三林千夏に普通の子っぽさがあるので、場違いな世界に飛び込んだ女子高生という落差はわりと出ている。

しかしこのヒロインは正攻法で強くなるだけでなく、悪役奥野の上をいくイカサマのテクニックで父の復讐を果たそうとするというのがちょっと変わっている。

その父である伝説の代打、松山もイカサマのテクニックが凄かったという設定で、要するにイカサマ遺伝子で悪を倒して仇討ちするようなお話である。

三林と組むテンション高い殺陣剛太や、三林を守ろうとする刑事の土平ドンペイがコミカルに好演しており、後半少しだけ出てくる夏木陽介の組長も貫禄の存在感を見せている。

しかしまあ、そう褒められた出来ではないし、妙に短絡な薄い展開の作品である。

とっくに女優引退しているヒロイン三林もちょっと地味だが、作品自体も地味目な一篇。

2016/07/26(火) 00:05:47 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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