0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「女真剣師 色仕掛け乱れ指」

田中康文「女真剣師 色仕掛け乱れ指」、

伝説の賭け将棋のプロ=真剣師を親に持つ管野しずかは、親と同じ真剣師になっていた。

だが管野は死んだ親の借金のために、闇カジノの元締め・池島ゆたかの代打ちとして数々の勝負を行なってきた。

勝って当然、負けたら身体を相手に自由にされる肉体清算をして勝負してきた管野だが、闇の賭け将棋で100勝すれば、池島と勝負が出来、それに勝てば自由の身となることになっていた。

そのチャンスが、いよいよ近ずいてきていた。





賭け将棋の女真剣師を描いた作品。

管野は将棋に勝つためにエロ妄想を繰り広げ、その奇妙なエクスタシーのまにまに決まり手を打つ女真剣師で、負けたら負けたで肉体清算だから、要するに勝っても負けてもエロ展開という映画である。(苦笑)

ピンク映画でこういう題材を描くのは本当は難しいだろうに、そうしたバカバカしい漫画チックなエロの代入の仕方によって、ピンク映画としても、女真剣師を描いた勝負の映画としても、わりと面白くまとまっている。

管野しずかも、因果な宿命に巻きこまれた女真剣師役を、肉体清算の痛々しい濡れ場も含めて中々熱演しており、客観的に見れば、かなり奇天烈でバカなお話なのに、娯楽映画としてちゃんと見れるものになっている。

池島ゆたかや佐々木基子も貫禄の好演で脇を締めているし、那波隆史の管野の相手役的なキャラもわりといい味わいである。

ラスボスの強敵・池島との将棋対決で、管野はエロ妄想をさらに過剰化していくが、そのピンク映画と荒唐無稽な将棋漫画の野合のような対決描写もクライマックスとしては悪くない。

結局は珍奇でバカバカしい映画だが(苦笑)しかし女の青春映画的味わいもあり、わりとちゃんとやってると思う一篇。
2016/06/14(火) 00:06:33 その他 トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1740-50dffa11