0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「痴女教室」

藤原健一「痴女教室」、

学生のカップルは街で投稿写真を撮るために、自分たちの絡みの現場をカメラに収めていたが、そこで男に露骨に身体を預ける痴女のような女を目撃し、思わずシャッターを切り投稿してしまう。

だがその写真を見た教師の深沢和明は、それが女教師で、写真を撮った生徒が在籍する写真部の顧問であり、清純イメージの南あみだと見抜いて脅してくる。

最初は否定する南だが徐々に深沢に淫蕩な本性を見せ始める。





女教師の二重人格を描いた青春映画っぽい作品。

元BOWWYのsax奏者深沢和明が南を脅す質の悪い教師を演じている。

南あみの芝居のヘタさと絡みのシーンのAV女優らしい達者さのギャップが、意外と二重人格的な女教師役の二重性を演じるにはピッタリだったりする。(苦笑)

しかしそれでも南の芝居のマズさは如何ともし難いのだが、それなりにお話が蛇行するのでなんとなく見れてしまう。

途中から写真を撮った高校生男子の南に対する憧憬の念のようなものが描かれだして、多少ドラマに厚みが出るが、しかしまあなんだか全体的にはどうにもスカスカでパッとしない出来である。

だいたい女教師役=南の絡みの写真が学校に貼り出されても、学校側からまるでお咎めなしなのがおかしいし(中々クビにならんまでも謹慎や減給になるか怒られそうなもんだが 苦笑)、一応南が一皮剥けた女になる展開だが、なんだか取ってつけたような終わり方をする。

水谷ケイが濃いキャラの重要な助演なようで、意外とドラマの本筋にはあんまり関係ない役だったりするが、その本筋自体妙にギクシャクしたものでしかない。

あまり巧いとは言い難い、これがVシネデビュー作の監督の、まだ新人らしい初々しい稚拙さが随所に目立つ一篇。


2016/04/19(火) 04:33:14 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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