0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「SEX DOLL 静 わたしはドレイ」

宮坂武志「SEX DOLL 静 わたしはドレイ」、

沢井小次郎の探偵は、金のために、ある避暑地の館に赴き、そこで雇い主に頼まれたことをするように依頼されるが、館に行くと、そこにはメイドの江崎まりがいて、甲斐甲斐しく世話をしてくれる。

だが、沢井には依頼内容の真意が掴めず、その館の謎が気になり出し、一人調査を密かに始める。

すると館の他の部屋には扇情的な女がいて、沢井は徐々に奇妙な館の謎に巻き込まれていくことになる。




ホラーじみた気配が充満した作品。

海辺の館には江崎のメイドと、各部屋に不思議な女たちがいて、沢井はその謎を探るうちに奇妙な事態に巻き込まれていくが、とあるヒントを推理して、沢井が女のいる部屋に辿り着くまでのミステリアス展開がわりといい。

また各部屋の女たち=SEXDOLLのホラーエロスじみた不気味感がそこに重なって、緊張感と深みのあるサスペンスミステリタッチが秀逸な、ホラーエロス譚のような作品になっている。

沢井小次郎が金のために仕事を請ける探偵役にピッタリで、徐々に世話好きな江崎に惹かれていくが、元ミスマガジンの江崎まりの妙にイノセントなDOLLっぽさもリアルだし、部屋にいる吉行由実や凶暴な林由美香のSEXDOLLぶりもかなり色濃い。

全体の気配やスタイリッシュで静的な映像の深みと、謎めいたホラーミステリ的展開がよく合っていて、この手の作品としては秀作の部類に入る、わりとよく出来た一篇。 2016/04/09(土) 01:11:43 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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