0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「鷲と鷹」




大澤樹生「鷲と鷹」再見、

幼なじみの鷹村=諸星和己と鷲尾=大沢樹生は、高校卒業後、諸星は警察官になり、大沢はヤクザになっていた。

ある日、麻薬絡みの犯罪者を現行犯逮捕した諸星は希望していた刑事になるが、実は諸星の希望を叶えてやろうとした大沢の計らいだった。

そのことで二人は再会を喜びあうが、二人とも徐々に麻薬絡みの抗争に巻き込まれていく。

今は諸星の妻になっている田中律子は元々は大沢が好きだったため、大沢と再会して複雑な気持ちになる。




元光GENJIの大沢樹生が初監督し、仲が悪いと噂されていた同じく元光GENJIの諸星和己と共演した映画。

キャラからすると、ヤンチャそうな諸星=ヤクザ、大沢=刑事の方が合うように思えるが、さすがに大沢はヤクザ役をこれまでかなり演じてきているので、そっち側の役をやっているのかもしれない。

だから諸星が少々固く感じられるが役に合っていないわけではない。

フォーリーブス時代はジャニーズだったおりも政夫や、ビートきよし、IZAM、元ボクサーの竹原慎二、畑山隆則、元プロ野球選手の元木大介などの友情出演っぽいキャストに、大沢とはVシネヤクザ映画で共演も多い小沢仁志や菅田俊などが脇を固めている。

意外とスッキリした出来で、さすがに途中、大沢と諸星がローラースケートを履くシーンはいかにも昔のファンへのサービスっぽくて苦笑するが、大沢が報復するシーンも中々活劇的に決まっているし、話の展開もあまり無駄がなく、わりといいテンポで進み、中々ちゃんとしたプログラムピクチャー的な作品になっている。

大沢は確かに元々ジャニーズのアイドルだが、やはりヤクザ役はもはやベテランなので浮ついた感じはなくて悪くないし、そのわりには大沢と諸星の友情というものもうまく織り交ぜて描かれている。

プログラムピクチャー的な魅力がわりとある、室賀厚の脚本を、意外と作劇的にもバランスの取れた映画にしている一篇。











2016/03/26(土) 02:04:25 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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