0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 出目昌伸




出目昌伸監督が亡くなった。

東宝系の監督として、昔は「忍ぶ糸」や「神田川」「沖田総司」の監督とよく言われていたが、今は「きけ、わだつみの声」や吉永小百合主演の「天国の駅」「玄界灘つれづれ節」の監督とよく呼称されている。

しかし昔から代表作と言われるのは初期の「俺たちの荒野」であり、同じく酒井和歌子を主役にした「誰のために愛するか」や、内藤洋子主演のデビュー作「年ごろ」、学生運動時代の女教師と生徒の恋愛を描いた「その人は女教師」他などなど、初期の青春恋愛映画的な作品に独特な個性と出色なものがあった気がする。

吉永小百合主演作は出来がそれほどいいとは思わなかったが、「天国の駅」の不思議な映画的装置感覚が出た映像や、「玄界灘つれづれ節」の奇妙な粗削りさが味にもなっていたところは印象に残っている。

ドラマ演出も多く、二時間ミステリードラマだけでなく、「俺たちの勲章」や「俺たちの旅」、横溝正史シリーズ「三つ首塔」や、毎週映画監督が演出を担当した「刑事追う!」シリーズの佳作「トカレフ」などが思い出深い。

出目昌伸監督、ご冥福をお祈り致します。









2016/03/15(火) 00:07:04 R・I・P トラックバック:0 コメント(-)

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