0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「龍神2」




高木淳也「龍神2」、

18年間ムショに入り、出獄したヤクザ幹部の高木淳也は、チャイニーズ・マフィアが幅をきかし、ヤクザが弱体化した娑婆の現実に直面する。

高木は一人でチャイニーズ・マフィアに対抗し、次々と壊滅に追い込もうとしていく。

チャイニーズ・マフィアの若きボス・テレンス・インは全力を上げてこの高木を抹殺しようとする。

抗争は続き、高木は身内ヤクザの裏切りに遭いながらもテレンスと対峙し、新宿はチャイニーズ・マフィアとヤクザの全面戦争へと発展していく。



高木淳也が原作、監督、主演をこなしたシリーズ2作目。

筋立ては任侠ヤクザ映画的だが、身内の裏切りに慟哭する高木の描写は、まるでイタリアンマフィア映画のようだし、小沢仁志の刑事サイドとチャイニーズ・マフィアと高木らヤクザの絡み合いが、三つ巴の死闘のようにあくまで活劇的に描かれ、チャイニーズ・マフィアとヤクザの抗争を制止する警察とヤクザのぶつかり合いの描写も派手である。

終盤のチャイニーズ・マフィア対ヤクザの対決は、さすが若い頃「魔拳カンフーチェン」で鳴らした高木らしく、派手なガンアクションと同時にカンフーアクションがガッツリ描かれ、わりと見せ場見せ場で飽きさせない展開描写にしている。

最後には残酷というか皮肉に悲愴な現実が発覚し、運命の絶望を余儀なくされる高木の姿が描かれている。

弱体化したヤクザの面々が一人気を吐く高木にほだされて、徐々に誇りを取り戻していく展開もいい。

定番な任侠映画のパターンをフォーマットにしているが、そこに派手なカンフーアクションやガンアクションを加え、イタリアンマフィアの悲劇のようなエモーショナルなドラマにも様変わりしたりして、中々頑張っている作品である。

そんな飽きさせない展開の一篇。



2016/03/12(土) 00:07:32 その他 トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1713-b794a136