0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「凶という名の極道 完結篇」




辻裕之「凶という名の極道 完結篇」、

虎牙光輝とKojiは武闘派のチンピラからヤクザになり、様々な修羅場を潜り抜けた後、虎牙はヤクザ組織の理事長・哀川翔と親子盃を交わして組長を襲名。

Kojiは組織の三代目会長の直若となる。

だが組織社会に順応するKojiと、未だ狂犬のように暴れ回る虎牙は、お互いの立場や環境の変化もあって徐々に関係がギクシャクし始める。

その頃、組織は跡目を巡る内部抗争が激しくなり、哀川は金の力で一大派閥を成す対立一派に苦渋を飲まされる。

やたらと暴れ回り問題を起こす哀川派の虎牙も、とことん排除の的となるが、虎牙はさらに凶暴化していき、Kojiとの間にさらに溝が出来てしまう。




武闘派ヤクザ一代記のような活劇シーン多しのヤクザ映画完結篇。

虎牙は凶暴武闘派ヤクザ役にピッタリで、チンピラからヤクザになり組織人になっていくKojiも役に合い、キャスティングはわりといい。

哀川翔がいつもより年寄りっぽいヤクザな役どころだが、このところ自分がメインで目立とうとせず、後進の若手のサポート的な役どころも多いので、この作品でもそんな感じである。

虎牙が最後まで暴れに暴れまくるというのが作品メインの太いラインとしてちゃんとあるので、武闘派としての矜持を生きているような虎牙の狂犬じみた暴れっぷりを見ているだけでスッキリ見られる作品になっている。

虎牙光輝は全編生き生きと暴れ回る狂犬ヤクザ役をかなり熱演している。

また虎牙の変わらぬ凶暴さに、大人ヤクザになったKojiが苛立ちながらも見捨てられない微妙な演技も悪くない。

活劇的なシーン多しのわりと佳作な一篇。
2016/02/20(土) 00:07:45 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1707-522046d7