0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「金粉蝶 羽ばたいてご開帳」




金田敬「金粉蝶 羽ばたいてご開帳」、

ある日、占い師・ゴールド古手川=黄金咲ちひろの死体が彼女の別荘で見つかる。

容疑者は森羅万象、平石一美他の3人。

3人にはそれぞれ金や名誉、肉欲や嫉妬などの感情や思惑があり、事件はそれらの絡み合いの中、起きていた。

木下ほうかの刑事は3人に尋問しながら事件の真相を探るが。



ゴールドの最も似合う裸の美人占い師として一時期注目された黄金咲ちひろ主演のサスペンスエロミステリー。

しかしミステリー映画だとかサスペンス映画としては描き方が下手で、どうにもパッとしない出来である。

黄金咲ちひろの金粉塗れの裸体はさすがに妖しく絵になるし、平石一美との金粉裸体同士のレズシーンも中々堂に入っているだけに、それでお話がミステリー仕立てなら、キッチリ江戸川乱歩的倒錯ミステリーの世界を目指せばいいのに、その辺りが中途半端だから結果的に何ともイマイチでダラダラした作品になってしまっている。

言わば素材は悪くないし、方向性だって悪くないのに、肝心の料理が下手で、うまく盛り付ける発想もセンスもない出来損ないのディナーみたいな作品である。

木下ほうかはわりと好演しているし、この時期よく見かけた平石一美も金粉塗れの絡みのシーンを熱演しており、そして何より、黄金咲ちひろは乱歩的世界にかなり似合う個性なだけに、作品全体として乱歩的倒錯ワールドをキッチリ目指さなかったことや、ダラついた出来の悪さが何とも惜しまれる残念な一篇。

2016/02/16(火) 00:06:11 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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