0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「天獄の島」




辻裕之「天獄の島」、

死刑制度が廃止された20X0年の日本ではそれに代わる極刑として島流しが復活する。

小沢仁志は、ある目的のために、わざと囚人が流される監獄の島<天獄島>に流刑囚として潜入する。

そこはある一部の人間が支配する奴隷島のようなところだった。

小沢は自分の血縁者を殺した本宮泰風を追ってこの島に潜入したのだが、そこで支配層に反逆している松田優らや、支配層に繋がる木村圭作と出会っていく。




落合裕介の原作コミックを映像化した作品。

小沢を主役に、木村圭作やKoji、松田優や本宮泰風他が脇を締め、プログラムピクチャーっぽく映画化されている。

それほど凝った話でもないし、奴隷にされてる者たちの描写もいかにもだし、題材のわりにはそうオドロオドロしい感じでもないが、木村圭作ら脇役陣が役に合っていたり、殺人マシーンに改良された怪物などにはちょっとした存在感があり、まあまあ見てられる作品にはなっている。

島の一角を取り仕切る仮面の男が妙な声色で貴族か公家のような話し方をしているが、最後に仮面が剥がれて正体がわかると、へぇーこの元二枚目俳優さんがわざわざ声色変えて演じてたのか、とわかり、そのマンガチックな演技に徹してくれていたことが何故か妙に嬉しくなったりする。(苦笑)

小沢仁志もこういうコミックなプログラムピクチャーテイストの作品によく合い、そう大した出来ではないものの、小さなプログラムピクチャーと思えばそこそこ見てられる一篇。

2016/01/30(土) 00:49:55 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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