0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「続・さすらいの一匹狼」




ジョージ・フィンレイ「続・さすらいの一匹狼」再見、

ジュリアノ・ジェンマは牛泥棒の男から牛を買ったために泥棒の疑いをかけられ、言い争ううちに正当防衛だが人を殺してしまう。

泥棒の無実は必ず晴らす、と告げたジェンマは、なんとか牛泥棒の男を捕えて無実を証明しようと男の後を追ってセージ・クローシングに向うが、途中の山間で半ば裸で縛られていたイヴリン・スチュアートを助ける。

実はイヴリンは駅馬車での帰り道に、三人の暴漢に襲われていた。

その後、町に着いた駅馬車にイヴリンを暴行した三人組がいた。

その内の一人は牛泥棒の男だった。

だが三人組の一人は町の大地主の息子で、ジェンマには賞金つきの逮捕状が出ていたことから保安官はジェンマを逮捕。

ところが三人組がイヴリンを証拠隠滅で消そうとしたことから保安官は三人組に疑いを向け始める。



ジュリアノ・ジェンマ主演のマカロニウエスタン。

ハリー・ウィッティントンによる原作のある映画化作品だからか、テンプレなパターンとは言え、わりと話の展開はちゃんとあり、勧善懲悪ではあるがそうシンプルにカタがつくお話でもない。

ジェンマが颯爽と活躍するシーンもあるが、痛めつけられるシーンや苦闘するシーンも多く、味方になる保安官すら町の権力者に消されそうになる。

後半はバカ息子の悪業の証拠を消そうとする父である大地主の隠蔽工作による追撃とジェンマやイヴリン、保安官が戦う展開だが、ラストは皮肉な形で悪人親子が墓穴を掘って終わる。

牛泥棒の男が一番マカロニ的にカラッと明るい悪人キャラで、ジェンマはストイックなキャラだし、相手役のイヴリン・スチュアートも妙に大人しいが、映画自体に華やかさはないものの、展開が多少蛇行するので退屈せずには見ていられる。

ジェンマの役は日活アクションで言えば、小林旭が得意とした役どころだろう。

一応殴り合いや銃撃戦はあるが、なんだか型通りで、そんなに派手なものではない。

出来としてはまあまあな一篇。




2015/12/15(火) 02:06:21 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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