0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」





パトリック・ヒューズ「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」再見、

傭兵軍団エクスペンダブルズを率いるシルヴェスター・スタローンは長年拘留されていたウェズリー・スナイプスを救出するが、その後CIAのハリソン・フォードがやって来てミッションを下す。

それは、かってのエクスペンダブルズ結成時の仲間で悪に染まったメル・ギブソンの確保だった。

ニューヨークやモスクワ、アフリカなどでスタローンとギブソンは激しく戦うが、スタローンの戦術を知るギブソンに苦戦することになる。

もう若くない仲間のことを考えて、スタローンはエクスペンダブルズを一旦解散し、若いメンバーをスカウトして新チーム結成してギブソンに挑むが、作戦が功を奏してなんとかギブソン生け捕りに成功するも、GPSによって探知された後攻撃を受け、ギブソンを逃したばかりか若い新メンバーを人質に取られてしまう。




エクスペンダブルズシリーズ第三作目。

このシリーズは、一つの世界的なプロレスイベントのような男気祭りの熱気と楽しさをずっと帯びているが、三作目となってもそういう期待を裏切らない。

世界的アクションスターの顔と顔が華やかに交錯するシーンの数々に娯楽映画としての華々しさが確実に毎回感じられ、そこに肉弾戦や派手な銃撃戦、曲芸まがいのスタントアクションにカーチェスに列車暴走、巨大ビル崩落に爆破の連続と、派手なアクション大作の目玉シーンがとことん盛り込まれてハイテンポに描かれており、飽きさせないと言えば見事に飽きさせない。

お話はシンプルな体育会系ドラマだが、エクスペンダブルズメンバーの友情というより兄弟分のような絆が随所に描かれ、老いてきた仲間を気遣い、若手と組むスタローンが新人を人質に取られて、結局古い仲間が復活する展開となることなどハナから丸分かりであっても、エクスペンダブルズ的世界においては十分なクライマックス足り得ており、そこからの戦争映画さながらの大活劇シーンはラストまで見事に盛り上がる。

一旦チームを外されるスタローンの相棒、ジェイソン・ステイサムやドルフ・ラングレン、ウェズリー・スナイプスも、今回はハリソン・フォードの部下として活躍のジェット・リーも、暗い過去を陽気に喋り倒して乗り切りつつ結構活躍する、新メンバー(仮)みたいな立場のアントニオ・バンデラスも、若手新メンバーの面々も皆生き生きといい味を出している。

またCIAの偉いさん風のハリソン・フォードが後半ヘリを派手に操縦しまくり、その横でシュワちゃんが貫禄の存在感を見せ、悪役メル・ギブソンもちゃんと非情な悪役を演じ切っているのも出色で(チョロっと出てくる悪役・ロバート・ダヴィまでいい味)、大所帯だが全員キャラがちゃんと立ってるところは娯楽映画としては中々である。

短絡なお話ではあるが、それでもエンターテイメントな派手な見せ場に徹したハリウッド映画興行の王道を今でもきっちりやっているところは秀逸ですらある一篇。



2015/11/10(火) 00:01:41 外国映画 トラックバック:0 コメント(-)

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