0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 山内久




先日、脚本家の山内久氏が亡くなった。

俳優の山内明の弟だが、川島雄三の「幕末太陽傳」、今村昌平の「盗まれた欲情」、「果てしなき欲望」「豚と軍艦」や、「若者たち」「運が良けりゃ」などの脚本が代表作だろう。(これらの作品を書いた時、別のペンネームを使っていたことも多々あったが)

だが松竹時代にも井上和男監督の「ハイ・ティーン」という秀作の脚本を書いていて、これも山内氏の隠れた代表作だと思う。

「ハイ・ティーン」は佐田啓二の教師が不良の多い学校で様々な問題に対峙する学園ものだが、佐田のどこか虚無的な教師像も、かなりエグイ問題を起こす生徒の暴走ぶりも荒れ方も妙に今風で、これが1960年代の松竹大船で作られたというのは異色だし、中々出色な作品だと思う。

最盛期には結構エグイ人間をシニカルかつダイレクトに描いていた才人だったと思う。

山内久さん、ご冥福をお祈り致します。






2015/10/10(土) 04:35:34 R・I・P トラックバック:0 コメント(-)

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