0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「人妻の濡れた花唇」

小川和久「人妻の濡れた花唇」、

工藤正人は車の修理会社で久須美欽一と共に働いていたが、久須美の妻・小川真実と不倫の関係にあった。

小川は久須美が残業や釣り三昧の生活をしてかまってくれない寂しさから工藤と不倫していた。

工藤には純愛的な気持ちを持っている女性はいたが、小川や他の人妻とも遊んでいた。

ある時、小川が妊娠してしまったため、工藤は他の人妻から手切れ金をせしめて堕胎の費用に充てようとするが、小川が自分で費用は工面すると言うので、浮いた大金を握った工藤は二人の女性をナンパし3Pに興じる。




1990年のピンク映画だが妙に古臭い作品。

サントラに使われている音楽からして70年代前期な感じのファンクJAZZだし、室内の装飾もとても90年代とは見えない70年代風な古臭さだが、1990年頃は流行が一回りして70年代前期のファンクJAZZがまたクラブなどではよく流れていたし、流行の先端でもあったから、謂わばこの映画は公開時において、流行の先端的サントラと時代錯誤な古臭い映像センスが合体したものだったとも言える。(苦笑)

そのくせ盛り場のシーンになると、ディスコでもクラブでもなく、ゴーゴー喫茶風になるんだから、もう時代感覚無茶苦茶の映画である。

やたらと絡みのシーンばかりが連続してドラマらしいドラマがあるようには見えないが、TVや映画の特撮ヒーローものや怪獣映画でスーツアクターなどもこなした久須美欽一がわりといい味を出していたり、登場人物が徐々に改心していくことで、ドラマ的な感じが少し出てきて、最後は妙なハッピーエンドで終わる。

しかしドラマらしさが終盤に多少露出するとは言え、上手いドラマという感じはまるでしない。

寧ろ洋ピン並みに絡みのシーンが連続するばかりの映画なのに、終盤ちゃんとドラマ的にまとまることが不自然にすら思えてくる(苦笑)一篇。


2015/09/29(火) 02:19:49 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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