0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「人妻 濃厚な交わり」

勝山茂雄「人妻 濃厚な交わり」、

ヤクザの川瀬陽太からキャバクラを任されていた真田ゆかりは、ホステスの恋愛トラブルやヤクザへの上納金が悩みの種だった。

だがある日、川瀬が組から請け負った仕事は明らかに川瀬の命に関わるヤバい案件だったため、真田は心配しはじめるが。




ヤクザや水商売の女を描いたピンク映画。

しかしピンクでヤクザ映画をやってるようには見えないし、水商売の世界を描いているという感じでもない。

ひたすらヤクザ組織や敬愛する兄貴分から捨て駒にされた川瀬が死の恐怖を抱えながら、子分や愛する真田と悶々と過ごす日々を描いた恋愛映画である。

だから途中真田と川瀬が過ごすシーンが単調になり、描写的に弛緩した感じにもなるが、最後は悲劇的に終わる。

もうちょっと死の恐怖を抱えたヤクザ川瀬と真田の悶々生活を緊迫感ある時間として描いていたら傑作にもなったろうに、逆に妙にダラダラしてしまっているのが惜しい。

役者陣は好演しているのだが、メリハリのなさとダラつきがイマイチ映画をピリッとさせていない。

最後もなんとなく悲劇風に終わっていく感じで、どうも弛緩した描写が目立つ一篇。




2015/09/12(土) 01:44:17 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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