0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「半グレvsやくざ」




佐藤太「半グレvsやくざ」、

服役している間に親分が死んだことから中野英雄はヤクザをやめてカタギになる。
兄弟分の前田耕陽に組を任せカタギとして生活する中野だが、組織に属さない半グレに前田が殺される。

半グレグループのリーダー山根和馬は凶暴な上にヤクザを敵対視していて、中野には怨みがあった。

半グレとヤクザの抗争の火は徐々に大きくなりつつあった。





若者グループの半グレとやくざの確執を描いた作品。

監督がそこそこ面白かったTV「マジすか学園」シリーズの佐藤太なので、多少期待もあったが、中野のヤクザ側の描写や中野自体のキャラが不鮮明でイマイチピントの合わないものになってしまっている。

半グレグループのリーダー役にDA PUMPの山根和馬が中々似合っていて、半グレ側の描写にはわりと臨場感があるのだが、監督がそっち側に興味があるからなのか、対立するヤクザ側の描写がどうにもヌルく、中野はただヤクザをやめてダラダラしてるだけで、最後に昔の任侠映画の主役のように立ち上がっても、なんだか半端な感じで、どうにも決まらない映画である。

結局昔の任侠映画の勧善懲悪パターンをなぞっているだけなのだが、そのわりにクライマックスは腰砕けになっており、これがわざと外した描写なら明らかに失敗しているとしか言いようがない。

小林恵美が、いくら今や仕事がない盛りの過ぎたグラドルとは言え、なんだか随分悲惨で汚れたチンピラの彼女役をやっているが、まあそれは設定だけで役的にはちょっと出てくるだけである。

全体的にどうにも焦点が絞り込めていない感じの一篇。






2015/09/08(火) 02:28:48 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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