0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「修羅の雀士 ナルミ」



堀内靖博「修羅の雀士 ナルミ」再見、

チンピラ代打ち麻雀士、ナルミ=倉田てつをはあるヤクザの代打ちをやっていたが、ある時雀荘にやって来た謎の男、又野誠治に麻雀で叩きのめされる。

実は又野は代打ち雀士からヤクザ組長にのし上がった男だった。

どうしても又野にリベンジしたい倉田は、又野と代打ち勝負したいがために、ヤクザ組織を渡り歩き、それぞれの組の代打ちに勝って新たな代打ちとなり、又野と再戦しリベンジしようとする。



仮面ライダーBLACKで人気が出た後、倉田てつをが主演した麻雀映画。

プロ雀士に指導を受けて麻雀勝負のシーンを撮ったらしいが、倉田は元々麻雀好きでもあったようだ。

お話はシンプルで、最初に又野に麻雀でぼろ負けした倉田が、リベンジを誓って又野と代打ち勝負するために、ヤクザ組織を渡り歩いてそこの代打ちを倒して新たな代打ちになり、執念で又野リベンジの機会を狙うというもので、執念のドラマとは言え、コミカルなシーンも交えてテンポよく描いているのでわりとすっきり見れるし、Vシネ的プログラムピクチャーとしては簡潔にまとまった出来である。

倉田もチンピラ臭い雀士役によく合い、又野誠治も仇役としては存在感からして申し分ない。

脇で根上淳や松山照夫などが出ているのがちょっと豪華だが、その他清水宏や阿部雅彦らが好演しているし、北野武の「ソナチネ」にこの時期出ていた国舞亜矢が出演しているのも懐かしい。

また若い頃はイケメンな美青年だった荒谷公之が、年取って狡猾な雀士役で出演し脇を固めているのもちょっと豪華である。

隙のない簡潔に締まったプログラムピクチャー的な魅力がある、わりと佳作な一篇。
2015/08/25(火) 00:16:07 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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