0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 加藤武




加藤武氏が亡くなった。

やはり市川崑、石坂浩二の東宝金田一耕助シリーズの「よ〜し、わかった!犯人は…」の決まり文句から珍推理を繰り出す署長や警部、捜査主任役が一番印象深いし、代表作と言っていいだろうと思う。

このキャラは他の作品(たとえば同じ市川崑の「天河伝説殺人事件」の警部役)でもワープしたように演じられ、加藤武氏の代名詞のような役どころとなった。

黒澤明や川島雄三作品などの脇を固めるバイプレイヤーで、「仁義なき戦い」シリーズや「銭ゲバ」他でも好演していたが、「月曜日のユカ」のパパ役なども印象深い。

しかし個人的には、市川崑東宝金田一シリーズの警部役と並ぶほどの加藤武氏の代表作に思えるものがもう一つあり、確かテレビシリーズ「さすらい刑事旅情編IV」の「女流漫画家の秘密・週末特急に乗る女」だったと思う。

加藤氏は凶暴な老人役で、いいジジイなのに、まあコワモテで暴れる暴れる、喧嘩が若い奴より強ぇーのなんのという手に負えない暴力ジジイ役なのだが、これがかなり板についていて面白かった。

個人的にはこれは加藤氏のもう一つの代表作だと思っている。

個性的で独特な味わいの名優だった。

加藤武さん ご冥福をお祈り致します。
2015/08/04(火) 00:14:30 R・I・P トラックバック:0 コメント(-)

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