0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「監禁探偵」




及川拓郎「監禁探偵」再見、

マンションの一室で女が殺されるのを見て、その部屋に潜入した三浦貴大は、そこで女の死体を発見するが、部屋にいた夏菜と出くわす。

三浦は夏菜に殺人犯と疑われたため、彼女を自分の部屋に連れ込んで監禁する。

女の死体が発見されるまでに自分で事件解決しようとする三浦だが、夏菜は真犯人探しに協力すると言い出す。

手を組む二人だが、捜査が進むほどにお互いが信じられなくなってゆく。



我孫子武丸が原作したコミックの映画化。

原作者が原作者だし、かなり本格なミステリ映画を期待したが、ミステリ映画としてはあんまり面白い映画にはなっていない。

あくまで及川拓郎お得意の先の読めない状況をサバイブしていくタッチがメインとなっているが、その辺はまあ一応飽きさせずには見せる。

しかしそれだけの話で、意外な犯人とは言え(しかし途中のあるシーンで想像がつくが)あまりにもつまらない犯人だし、色々ひっくり返って真相がはっきりするほどに面白味が半減していき、なんだか随分つまらない真相のためにわざわざピースをバラバラにして無理矢理繋いでみましたみたいな感じが濃厚な映画になってしまっている。

怪しい組織絡みの話なのに、その辺の描写も薄いし、もうちょっと何とかなりそうな気もする映画である。

三浦も夏菜もまあ頑張って好演しているし、見ている間は展開が一応畳みかけるのでそうつまらなくもないが、やはり厚みのない薄い映画に見える一篇。
2015/07/04(土) 00:14:08 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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