0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「寄生獣」




山崎貴「寄生獣」再見、

幼生したパラサイトが地上に散らばる。

その後染谷将太はパラサイトのミギーに右手を乗っ取られるが、人間染谷の頭を支配することに失敗したミギーは染谷と共生する。

だが中華料理屋に化けたパラサイトと、染谷とミギーが殺生に及んだことから、彼らは警察とパラサイトの組織・パラサイトネットワークに睨まれだす。



岩明均の漫画原作を実写化した作品。

CGによる復元技術はそれなりのものだが、しかしそれがどれもファンタジックなかわいさに満ちたものばかりで山崎貴のセンスが悪い形で出てしまっている。

グロいはずのパラサイトがどれもこれもかわいらしいテイストで、ミギーと染谷の関係もミギーの声を阿部サダヲが担当したからか、こちらもドラえもん的かわいらしさのテイストになっていてかなり興醒めである。

お話のまとめ方、ディテールの描写も、まるで子供向け用に大味に簡略化したようなつまらなさで、原作の繊細なリアル感ある部分を大味でテキトーな描き方にしてしまっている映画だ。

何で「寄生獣」がこんなありきたりな子供向けファンタジーのような出来合い映画になってしまったのに世評がそこそこ高いのか、大いに疑問な一篇。 2015/05/26(火) 02:07:05 東宝 トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1630-411772da