0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「暴き屋 保険調査裏仕事人」

伊藤秀裕「暴き屋 保険調査裏仕事人」再見、

事故調査の鬼・大杉漣はチンピラにボコボコにされて入院中、保険会社の天宮良に不正な保険金詐欺めいた事故の調査依頼を受ける。

ストリッパーでコンピューターがらみに強い秋菜里子を巻き込み、大杉は事故の調査を始めるが。




バイプレイヤーとして売れてきたころに大杉漣がVシネ初主演した作品。

初主演を寿いでか田口トモロヲやにっかつロマンポルノによく出ていた鶴岡修や、天宮良らが友情出演的に脇を固めている。

Vシネとは言え、プログラムピクチャー的なテイストではなく、くたびれた哀愁のある中年男、大杉と若い女の秋菜が恋愛絡みで調査する様が味わい深くオフビートな感じで描かれていて、そこで田口らがアドリブっぽく伸び伸び好演している。

秋菜も後に実力派の女優・広澤草として活躍するようになったが、この頃からいい味わいで好演している。

終盤にはヤクザとの駆け引きが小沢和義らが出てきてVシネらしく描かれているものの、全体的に哀愁ある味わいとコミカルさが同居した、いい意味でVシネらしくない自由な雰囲気とテイストがあり、それがわりといい一篇。 2015/05/19(火) 01:28:57 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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