0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「監禁 姉妹教師」

奥渉「監禁 姉妹教師」、

教師の紅月ルナは結婚して夫がおり、妹の流海も教師で姉夫婦と同居していたが、紅月は妹と夫の仲を疑っていた。

ある時紅月は家庭訪問をするが、妹もひきこもり生徒の家を訪問しているはずが中々帰宅しないので心配する。

実は妹はひきこもり生徒に監禁されレイプされていた。



女教師の姉妹を二話形式で描いた作品。

第一話は姉の視点から描かれ、第二話は同じお話や状況を妹の視点から語り直す構成になっている。

夫を巡る姉妹の三角関係的な葛藤とひきこもり生徒の監禁レイプを絡ませ、結局姉妹の心理的葛藤がメインに描かれていて、二人の心理が微妙に交錯する状況を捉えている。

そういう意味では語り方が中々異色で、この手にありがちな短絡ドラマにはなっていない。

監禁するひきこもり生徒がそういう心理的葛藤の狭間では単なる悪役にはならず、寧ろ姉妹の心理を解放する側となり、夫をめぐる姉妹の三角関係の家に閉塞することの方が心理的監禁であるように意味が逆転している皮肉さがある。

城定秀夫の脚本に中々捻りがある、不思議な味わいの悪くない一篇。 2015/03/03(火) 00:07:54 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shoheinarumi.blog18.fc2.com/tb.php/1606-7309f68a