0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「蜜恥母」

沢木良介「蜜恥母」、

小林ひとみと息子の佐藤幹雄は仲のいい母子だったが、息子は母を女として意識していた。

元は不良グループにいた佐藤は今は真面目になっていたが、佐藤に気のあるグループの女は佐藤が自分たちを相手にしないことや佐藤の小林への恋情に嫉妬して、母子の間を裂こうとしはじめる。



小林ひとみ主演のセクシー系作品。

熟女になっても小林ひとみがそこそこ美貌なので息子に女として意識される設定に無理がないし、お話自体も昔の中村幻児映画風でそう悪くないと思うが、それを描いていくタッチや描写がどうにもヌルいため、なんだかわかりきった展開パターンをわざわざ退屈に描いたような出来合い感がして、面白さがさっぱり薄い作品である。

男女の恋情を意識し合う母子の緊迫だとか、嫉妬する不良グループの女の心情だとかをちゃんと描いていたら多少はましなものにもなったろうが、どうにもAVにお話付けて引き伸ばしてるだけみたいなユルさが全体にある。

クライマックスのレイプまがいのシーンもドラマと展開が煮詰まっていれば、もうちょっとマシになったろうに、昔の中村幻児のピンク映画の佳作のような巧さは望むべくもないヌるさばかりが目立つ一篇。 2015/02/17(火) 00:15:17 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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