0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「修羅の伝承 荒ぶる狂犬」




辻裕之「修羅の伝承 荒ぶる狂犬」、

かって狂犬と呼ばれたヤクザは組のために舎弟も兄貴分も殺すが、罠だったため男は姿をくらます。

数年後、老いた男=千葉真一は居酒屋の店主をしていたが、その息子は大人(波岡一喜)になり、かっての父と同じようにきな臭い組のゴタゴタに巻き込まれヒットマンとして殺しをやり逃げていた。

その後波岡は父である千葉の元に現れるが、母と自分を捨てて消えた千葉を憎んでいた。



千葉真一主演の極道アクション。

千葉と波岡の親子が似たような狂犬ヒットマンとなった運命と父子の確執を描いているが、千葉が息子思いなのか妻思いなのかちょっと不明なパーソナリティで描かれ、状況の変化によってキャラが波岡も含めてコロコロ変わるので、全体的に妙に展開や設定に振り回されているご都合主義的不自然さが感じられる。

千葉も波岡も好演しているし、後半の父子の皮肉な真相の発覚展開も悪くないだけにもうちょっとキャラクター描写に筋の通ったものが欲しいところだ。

確かに千葉が最後息子の波岡を刺すのには先に伏線があり、狂犬父子の流儀なのかもしれんが、しかしすでにヤクザではない千葉のその行動がやはりちょっと不可解な一篇。 2015/02/10(火) 00:22:51 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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