0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「日本統一4」




山本芳久「日本統一4」、

親分の誠直也を殺されすぐに報復した本宮泰風は刑務所に入ったが、中には恨みを持つヤクザがいて本宮を狙う。

しかしかっては敵対した哀川翔も服役中で、本宮の仲間になってくれる。

一方本宮の兄弟分の山口祥行は別のムショに入っていたが、オジキの小沢和義と意気投合し、服役しながら親分の古澤栄一の杯を受け幹部に昇格する。




シリーズ4作目。

今回は刑務所に入った本宮をメインに描いてはいるが、橋田壽賀子脚本の「渡る世間は鬼ばかり」的構成のように、本宮と山口と誠直也の親分を失って組のトップであることに自信が持てない小沢仁志の悩む姿を順繰りに描く構成である。

この構成の切れ味がいいので面白く見られる。

ヤクザ社会の人間ドラマの様々をこうした構成によってうまく繋げて見せていくところにこのシリーズの美点があり、その合間にアクションが入り活劇としても盛り上がる。

敵対していたヤクザが繋がり兄弟分になったり、色々悩みを相談し合ったりするシーンが多いのに抗争劇としてもちゃんと描かれているところが中々巧い一篇。 2015/02/07(土) 00:15:05 Vシネマ トラックバック:0 コメント(-)

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