0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

追悼 白坂依志夫




脚本家の白坂依志夫氏が亡くなった。

日本映画の名脚本家として一時代作った人だと思う。

増村保造と多く組み、「大地の子守歌」や「曽根崎心中」が有名だが、「巨人と玩具」や、前に書いた「うるさい妹たち」「盲獣」他などは両者の資質が不気味なまでに花開いた傑作だった。

個人的には白坂氏の作風が最も出たのはこれも前に書いた「完全な遊戯」ではないかと思う。

また西村潔と組んだ「白昼の襲撃」や「薔薇の標的」も活劇の中に両者の才気がよく出ている秀作だった。

その他、笠智衆が小津映画の時とは正反対のダメオヤジを演じた皮肉な展開の「モンローのような女」、前に書いたまるで昔の進歩的インテリとやらの間抜けさを描いたような「僕たちの失敗」、桜田淳子主演のミステリ「愛の嵐の中で」、「黒の超特急」「野獣死すべし」「野獣死すべし 復讐のメカニック」、「閉店時間」「なんじゃもんじゃ」「野蛮人のネクタイ」「裸でだっこ」、ラディゲの原作を独特なロマンポルノに昇華した「肉体の悪魔」なども良かった。

白坂依志夫さん、ご冥福をお祈り致します。 2015/01/10(土) 00:39:44 R・I・P トラックバック:0 コメント(-)

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