0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「抜け忍」




千葉誠治「抜け忍」、

甲賀忍者との戦いの中、伊賀忍者として秘伝の忍術を会得している肘井美佳は伊賀の里で兄から優秀な下忍(者)が不可解に殺されている話を聞く。

下忍頭の島津健太郎が怪しい動きを見せている中、その後肘井の幼なじみが捕らえられ、肘井はそれが命令に背いたことになり伊賀の里に戻れないことを知りつつ救出に行くが。




忍者同士の戦いを描いた忍術時代劇。

忍者同士の対決アクション描写はまあそれなりにやっているし、肘井美佳も中々好演しているが、せっかくめまぐるしく錯綜する謀略戦を描いているのに、そこに忍者謀略戦独特の醍醐味が薄いのが残念だ。

もうちょっとコンゲーム的にか忍者同士の政治的謀略戦などが丁寧かつスリリングに描かれていたら悪くない映画にもなったろうに、型通りの定番な忍者アクションに終始するばかりでイマイチ面白くない。

役者は主役も脇役も悪役の島津健太郎も個性を出して頑張っているが、脚本に展開の妙に対する緻密さがないからか、なんだか型通りな軽々しさすら感じられる忍者映画になってしまっているところが残念な一篇。 2014/12/16(火) 01:04:39 その他 トラックバック:0 コメント(-)

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