0線の映画地帯 鳴海昌平の映画評

「清須会議」




三谷幸喜「清須会議」再見、

織田信長=篠井英介は本能寺の変で明智光秀に討たれるが、その後光秀は殺され、織田家存続を賭けて秀吉=大泉洋と柴田勝家=役所広司が対立することとなる。

お市の方=鈴木京香は息子を秀吉に殺された恨みを忘れておらず勝家側につくが、勝家はお市の方に惚れこんでいた。

それぞれが織田家の跡取りを立てて対立するがそれに決着をつける清須会議に突入していく。




三谷幸喜の豪華キャストによる戦国喜劇時代劇。

前半はダサいショットとどうしようもなく弛緩しただらしないコメディタッチで描かれ、茶番以外の何物でもない酷さなので、またまた三谷はこんなダメ映画を撮っているのかと思わせるが、後半、特に清須会議に突入して以後は前半に張ってあった伏線がミステリ的に機能し出し、なんとかまとまった映画になって終わる。

結局三谷映画の中ではまあマシな方だが、それでも最初の傑作「ラヂオの時間」には遠く及ばない。

大泉洋の秀吉や役所広司の勝家は中々似合っているし、最後の役所の微妙な表情の芝居なども悪くないが、前半のあまりの酷さが映画を小さくしてしまっている一篇。 2014/12/13(土) 01:20:30 東宝 トラックバック:0 コメント(-)

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